激安スーパーはなぜ安いのか?そのワケを考察してみた。

激安スーパーといっても、店内の様子や品ぞろえはお店によってさまざまです。
今回は、いくつかの激安スーパーを観察してみて、なぜそんなに安くできるのか、その理由を考えてみました。

激安店の特徴を考察

① 段ボール陳列でコスト削減

店内では、商品が段ボールのまま積み上げられ、箱を開けた状態で陳列されていることが多いです。
これは、陳列作業を簡素化して人件費を抑えるためです。
激安スーパーの多くがこのスタイルを採用しており、陳列を簡素化しているお店は何かしらの商品が安い場合があるかもしれません。

② 品ぞろえを絞り、主力商品を格安に

全体的な品揃えは多くはなく、生鮮食料品もお買い得とはいえないが、
調味料、お菓子、カップ麺、冷凍食品はどのお店よりも安い。
主力商品を大量仕入れして価格を抑え、系列店で一斉に販売するのが特徴です。
たとえば、関西の「サンディ」がその代表例です。

③ 冷凍食品が豊富で格安

冷凍食品の品ぞろえが多く、業務用の簡素な包装が目立ちます。
自社で仕入れ・生産・販売を行うことで中間コストを削減し、包装も簡素にしてさらにコストカット。
この仕組みにより、人気商品を年中安く販売できます(売り切れも多いですが)。
代表的なのは「業務スーパー」。
ほかにも「西友」や「トライアル」なども冷凍食品が安く、種類も豊富です。

④ 自社製のお惣菜・お弁当が激安

「ラムー」のように、自社で仕入れ・製造・販売まで行うことで価格を抑えているお店もあります。
お惣菜やフライ類は安くておいしいのが魅力です。
ただし、お弁当のごはんの出来が日によって異なることもあり(柔らかすぎたりパサついたり…)、私は最近ごはん入りは避けています(笑)
それでも、ラムーの自社製のタマゴサンドやハンバーガーは安くて美味しいですね。

⑤ PB(プライベートブランド)商品が安い

プライベートブランド商品も激安です。
自社で仕入れ・製造・販売を一貫して行うため、コストを大幅に削減できます。
代表的なのは「ラムー」や「イオン系のトップバリュ」などです。

⑥ 海外製品を積極的に取り扱う

海外の商品を多く扱うことで、価格をさらに抑えています。
これも「業務スーパー」が有名ですね。
ただし、円安や輸入トラブルによる値上げ、リコールなどのリスクもあるため、
気になる方はネットで安全情報をチェックするのがおすすめです。

⑦ すべてが安いわけではない

激安スーパーといっても、全商品が安いわけではありません。
お店によって「得意分野」が異なり、そこだけが特に安いということも。
たとえば、私がよく行くお店は生鮮食品は弱いですが、
調味料やお菓子などは年中激安です。
生鮮品を買うなら、普段使いのスーパーの特売を狙った方が安い場合もあります。

激安店の戦略まとめ

・陳列や作業を簡略化して 人件費を削減
・仕入れ・製造・流通・販売を一貫して行うことで経費を圧縮
・大量仕入れ+系列店での販売 によりスケールメリットを活用
・海外からの大量輸入で価格を引き下げる(※円安などの影響リスクあり)
・パッケージを簡素化してコストカット
・ただし、「激安スーパー=すべての商品が安い」とは限らない

激安スーパーは、徹底したコスト削減と効率化によって安さを実現しています。
店ごとに得意分野があるので、うまく使い分けることで、
家計に優しい買い物ができますね。